第2回魚町ジョイントアーケード会議 [中心市街地活性化事業]
昨日7月16日(水)15:00より「第2回魚町ジョイントアーケード会議」に参加してきました。
私からは、先日7月3日に九州経済産業局を訪問した際に出てきた話として(⇒http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-07-03)、最近の戦略補助金の審査の傾向として「アーケードだけの事業」は評価が低いらしいという話をしました。
では評価を高めるためにはどうすれば良いかということについて2点提案させて頂きました。
(…と書くと、どうやったら補助金を取れるかという指南をしているかのように勘違いされそうなのですが、そういうわけではなくて、この事業が真に実効性のあるものにするためにはどうしたら良いかということをまず考えるのが大事であって、そういうことがきちんと考えられてある事業計画であれば補助金は自ずと後からついてくると私は信じているというだけです。)
一つは、 「エリアマネジメント計画」 の作成です。そもそも7月3日に九州経済産業局を訪問した主な用件は、「エリアマネジメント計画」作成のための戦略補助金の交付が決定したことを受けての打ち合わせだったわけです。
「エリアマネジメント計画」がどのようなものかについては6月13日の日記『エリアマネジメント計画策定事業(タウンマネジメント診断)について』(⇒http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2008-06-13)に書いてあります。
今回の 「魚町銀天街ショッピングモール化事業」 に関連して言えば、「このショッピングモール化事業は、小倉都心全体から見てどのような意味を持つのか?」 「なぜこの事業が必要なのか?」 「この事業を行うことによって小倉都心全体に対してどのような効果があるのか?」 「そもそも小倉都心全体のゾーニングや回遊導線をどうのように考えているのか?」 …ということをプランニングしましょうということです。
このように、「エリアマネジメント計画」を作成することによって、「魚町銀天街ショッピングモール化事業」を行う意義がより説得力を増すわけですね。
もう一点は、 「テナントマネジメント」 の観点を持つということです。
そもそも、この事業の名称が、「魚一アーケード改修事業」ではなくって、「魚町銀天街ショッピングモール化事業」となっているのにはそれなりの深い意味があります。
「ショッピングモール化」とはどういう意味かを説明するために、社団法人日本ショッピングセンター協会が行っている「SC経営士試験」の中から参考になる部分を引っ張ってきて私なりにアレンジしたチャート図を下記(↓)に掲載しておきます。

ここにあるように、「ショッピングモール」の運営管理(プロパティマネジメント)は、大きく3つのマネジメントに分けられます。
①テナントマネジメント
②プロモーションマネジメント
③ファシリティマネジメント
(※図には「キャッシュマネジメント」とありますが、本格的なショッピングセンター(SC)の場合はテナントの売上金を預かることが出来ますが、商店街の場合は現実的にそこまでは難しいと思われますのでとりあえず除外しておきます。)
このうち、従来の商店街活性化の施策でも、「②プロモーションマネジメント」としては共同イベントとかスタンプカード等の事業は行われてきましたし、「③ファシリティマネジメント」としてはアーケード設置とかカラー舗装という形で行われてきたものもあります。
一方、「①テナントマネジメント」については、商店街の場合はそれぞれのお店が「一国一城の主」だからという理由で手をつけることが出来ませんでした。
しかし、この「②プロモーションマネジメント」と「③ファシリティマネジメント」だけの施策ではどうしても限界があるわけで、実際に過去数十年の商店街活性化の歴史の中で実際に活性化に成功した商店街はほとんど皆無と言っても良いわけです。
やはり、最終的にお客様と接して、実際に売上を上げるのはあくまでも「お店(テナント)」ですので、お店自体が変わらなければ商店街全体も活性化しない、ということだろうと思います。
先般、経済産業省の中心商店街再生研究会が公表した「中心商店街再生研究会報告書(中間とりまとめ)」には「テナントマネジメント」という言葉が頻繁に出てきますが、まさに研究会も同じ問題意識を持っているのだろうと思われますね。
◆中心商店街再生研究会報告書(中間とりまとめ)の公表について
http://www.meti.go.jp/press/20080624002/20080624002.html
そして、「①テナントマネジメント」と「②プロモーションマネジメント」と「③ファシリティマネジメント」の3つがそれぞれバラバラに動いたら意味が無くって、この3つが商店街全体の「コンセプト」とか「CI(コーポレート・アイデンティティ)」に沿って運用されることが肝要です。と言っても、「コンセプト」とか「CI」のような「言葉」だけでは抽象的過ぎて慣れない人には分かりにくいので、 「V I(ヴィジュアル・アイデンティティ)」 という目に見える形にするところから入るのが良いのではないかと思うのですが、まさにそういう提案が鮎川先生の方からありました。
以上のような話を、昨日は何の資料も用意してなかったので私からは全部口頭で喋ったのですが、出席者の皆さん、ちゃんと言わんとするところを理解して頂いて議論してもらえたので良かったです。このように「一を聞いて十を知る」ことの出来る人が多いと会議もやりがいがありますね。
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商店街を本気で活性化させるには各店主の方がいったん閉店したくらいの気持ちで、本気になって全体で行動しなければならないと思います。
例えば、今の店の並びを根底からやり直して、婦人服ゾーン、ファッション小物ゾーン、紳士服ゾーン、小物雑貨ゾーン、レストランゾーンといった関連店舗をバラバラに配置せずにゾーンごとに並び替えて、消費者側に立って商店街全体の魅力を引き上げることにも大鉈を振るわなければ、自然消滅になりかねないと思いますが・・・。
今の商店街の一昔前のバラバラの状態では、いくら新商品を並べても新規ショップが出ても、道路で分断された場所に天井をつけても全体の魅力につながらないし、大革命を行い、あくまでも消費者の側に立って行動することではないでしょうか。
by Sunflower-man (2008-07-25 21:59)
>商店街の場合はそれぞれのお店が「一国一城の主」
隣接区画をまとめて一括で長期間(10年単位の規模で)
借り受けて、その上でテナントを集める手法はどこかでやっていたはずです。
問題は、誰が土地を一括で借りるのか、ですが。
ついでに言えば、地主=住人のケースでいかに地主を納得させるかが課題でしょう。
隣接複数区画をまとめてテーマをもったリーシング・プロモーションを行うだけでも
結構違うとは思いますけどね。
大型複合ビルでないと、ということもないでしょう。
by AT (2008-07-29 00:18)