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中心市街地活性化協議会における「タウンマネージャー」の位置づけ [タウンマネージャー]

2月10日の日記 『タウンマネージャーという仕事のやりがい』 (⇒http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2009-02-10)の中で、


……と言うよりも、そもそも日本においては、「タウンマネージャー」というのは何なのかという定義も曖昧ですし、組織の中における位置づけや役割も曖昧ですし、国の支援制度も実態に合っていないなど、「タウンマネージャー」を「仕事」と呼んでよいのかどうかも怪しいところです。この辺りについてはまた後日書きます。

と書いておりましたので、中心市街地活性化協議会における「タウンマネージャー」の位置づけと役割について考察します。

まず、まちづくり三法が改正され新たに中心市街地活性化協議会の設置が義務付けられるようになった平成18年に経済産業省が作成した「中心市街地活性化協議会立ち上げガイドの中で描かれている、中心市街地活性化協議会の組織と、タウンマネージャーの位置づけのイメージ図が下記です。

s-牽引型タウンマネージャー150.jpg


この図のポイントとしては、

●「タウンマネージャー」が、協議会の組織のラインの中にきちんと位置づけられている。

●タウンマネージャーが単独でマネジメントを行うのではなく、各分野の「専門家」に指示を出しながらマネジメントを行う。この「専門家」は地域内だけで調達するのは普通は難しいので、「外部」からの調達もあり得る。

●「タウンマネージャー」には、「市町村長」の後ろ盾がついている。

といったところかと思います。

或いは、日本のタウンマネジメント(TMO)の先行事例として挙げられるイギリスのTCM(Town Center Management)の組織のパターンの一つは下図のようになっていますね。 

TCM.jpg


やはり、「タウンセンター・マネージャー」が縦のラインの中に位置づけられています。 


一方、現在の「北九州市小倉地区中心市街地活性化協議会」の組織図および連携図は下記のようになっています。 

s-小倉協議会.jpg

http://www.kitakyushucci.or.jp/kokura/soshiki.html

 

先ほどの、経済産業省のイメージ図とは下記の点において大きく異なっていますね。

①タウンマネージャーが組織のライン(会長-副会長-会員-幹事会-専門部会)の中に位置づけられていない。ラインの横に盲腸みたいにくっついている。

②「タウンマネージャー」と「協議会事務局」とが全く線で結ばれていなくて、関係性が不明。


まず①の点についてですが、現在の「タウンマネージャー」というのが「タウン」を「マネジメント」する「マネージャー」というよりも、実質的には「アドバイザー」の役割に位置づけられているということですね。予算等の編成及び執行に関する権限や、諸々の決裁に関する権限、それに伴う責任が無いわけですね。


これは一つには、協議会の「規約」が関連してきます。協議会規約(http://www.kitakyushucci.or.jp/kokura/kiyaku.html)第16条には下記のように書かれています。


(タウンマネージャーの設置)

第16条  協議会には、意見調整を円滑に進め、認定基本計画等を実施するために先導的な役割を担うタウンマネージャーを設置することができる。

 

つまり、 「設置することができる。」 ということは、「設置しない」ということもあり得るというわけです。なので、組織の縦のラインの中に組み込んでしまうと設置しなかった場合に混乱をきたすので、ラインの横に出してフレキシブルな形にしておくしかないことになります。実際、全国の100以上の協議会のうち、タウンマネージャーを設置しているところの方がまだ少ないですからね。北九州市も、小倉地区は設置しているけれども、黒崎地区は設置していません。

じゃあ、必ずタウンマネージャーを設置すると決めきれない理由は何だと遡っていくと、タウンマネージャーに対する人件費(業務委託費)の財源問題に行き着きます。
以前にも書きましたように(⇒http://kitakyushu.blog.so-net.ne.jp/2009-01-26)、タウンマネージャーへの業務委託費の2/3は経済産業省の「戦略補助金(事務局支援費)」で賄っています。で、この補助金は最長3年間しか延長出来ません(中活の事業期間は5年なのにね)。って言うか、国や自治体の予算は単年度主義なので来年度の行方がどうなるかすらも分からない。。。。

s-タウンマネージャーへの業務委託.jpg


この辺りのタウンマネジメント体制の制度設計については、改正中心市街地活性化法が施行されてから全国で67地区の基本計画が認定され、130近くの中活協議会が設立されて実例も見えてきていますので、そろそろ一度整理・検証・検討を行う時期に差し掛かっているのではないかと思います。


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nishimura

かいたろ様、いつも勉強させてもらってます!

経産省のイメージ図で「カリスマ型タウンマネージャー」って書いてあるのが、
ちょっと笑えませんか??

なんですかね~、カリスマ型って?
位置づけが曖昧な上に、カリスマを求めるって、
すごい仕組みだと思います・・・。
by nishimura (2009-02-24 13:57) 

かいたろ

nishimura様、コメントありがとうございます!
私も「南の島のタウンマネージメント日誌」はいつも拝読させて頂いております。

実は経産省の同マニュアルには「牽引型協議会-カリスマ型タウンマネージャー」というパターンと、もう一つ「クラスター型協議会-御者型タウンマネージャー」のパターンの2つのパターンが掲載されているのですが、便宜上「カリスマ型」の方だけ掲載(…って言うか、無断でパクリなんですけど)させて頂きました。

いずれにしても、   なんですかね~、カリスマ型って?
たぶん、経済産業省は青森市の加●氏や、佐世保の竹●氏あたりをイメージして作成したんでしょうかねえ。

それにしても、「カリスマ」なんて言い出し始めるともうほとんど新興宗教の領域に近いですね。たまたまカリスマがいれば上手くいくかもしれないけど、そんなカリスマがそんじょそこらにゴロゴロ転がっているわけではない。カリスマが登場しなければ実現しないような仕組みを「マネジメント」と呼んでいいものやら。。。
国も「タウンマネジメント」とか言うからには、そんな神頼みは止めて欲しいですよねえ。
by かいたろ (2009-02-26 10:33) 

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